「千本突き」考察
2009年9月10日
またまた更新が滞っているコラムですが、
ささやかながら反響をいただいたりするので、
それを励みに地道に続けていきたいと思います。
大それたタイトルをつけましたが、最初にお断りしておくと、
わたしが一気に1000本突いたことは、いまだかつて一度もありません。
先日、他流派で空手をやっている友人との雑談中、
「道場では100本突けるけど、うちじゃなかなか100本突けないねぇ」と言ったら、
「100本なんて、突かなくていいよ・・・」と冷めた感じであしらわれました。
1000本ならぬ100本でも、そんな様です。
それでも、道場という空間のなかで、同じように汗しながら仲間と突く100本は、
それなりにつらいけど、不思議と「突けて」しまいます。
ところが、うちでひとりやろうとすると、「気合い抜け」とでもいいましょうか、
30本ぐらいで「ま、今日はこのへんで・・・」という気分になってしまいます。
(ちなみにこれはわたしだけで、他の方たちは100本どころか200本、
いや300、いやいや・・・というくらい突いていると思われます)
ここでも何度も言っていますが、ものの捉え方は人それぞれです。
もちろん、稽古の内容についても。
例えば、1000本突きだって、
「集中しての10本のほうが意味がある」
「1000本目にこそ脱力した突きが出る」
どちらもあって当然といえます。
前出の友人は、前者の考え方の持ち主です。
でも、わたしは知っています。
彼女が古いタイプの道場に出稽古に行ったあと、
「ねぇ、いまどき"空気椅子"やってたよ!」と嬉々としていたことを。
言うまでもないことですが、決してつらいのがイヤなわけではないのです。
後者の「1000本目の突き」については、未知の境地なのでなんともいえません。
ただ、例えば723本目の突きで相手が倒せるか・・・と聞かれたら、
今のわたしは首を横に振るでしょう。
1000本すべて最高の突きが出せる達人・・・も、世界のどこかにいるかもしれません。
でも、「1000本突き、1000回スクワット、昔はよくやったよ」なんて話をするときの
師範達の顔は、どこか誇らしげで、なぜか嬉しそうです。
その顔を見ていると、数稽古は「上達」以前に、
「自信」を持たせてくれるものなんだと、今さらに思うわけです。
・・・と、コラムのネタがないばかりに、
「千本突き」なんて容易に口にしてしまいましたよ。くわばらくわばら。
さて、9月も半ば。
身体を動かしやすい、いい季節になりました。
錬成館では随時、見学、体験入門を歓迎しています。
道場生は30代~40代の社会人が中心です。
「運動は学生時代以来」「武道経験ゼロ」
そんなことはまったく心配いりません。
そういう人がほとんどですから。
お気軽に、一度道場に遊びにいらしてください。
2009年9月10日 IKO 剛柔空手
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